ライトスタッフ(1983年 アメリカ ワーナーブラザーズ) 監督 ： フィリップ・カウフマン 原作 ： トム・ウルフ 脚本 ： フィリップ・カウフマン 製作 ： アーウィン・ウィンクラー、ロバート・チャートフ 製作総指揮 ： アラン・ラッドJr 音楽 ： ビル・コンティ 撮影 ： キャレブ・デシャネル キャスト ： サム・シェパード チャック・イエーガー （テストパイロット） スコット・グレン アラン・シェパード （海軍パイロット） フレッド・ウォード ガス・グリソム （テストパイロット） エド・ハリス ジョン・グレン （海兵隊パイロット） デニス・クエイド ゴードン・クーパー （テストパイロット） バーバラ・ハーシー グレニス・イエーガー （チャック・イエーガーの妻） ジェフ・ゴールドブラム 宇宙飛行士募集担当者

アカデミー賞 作曲賞、音響賞、音響効果編集賞、編集賞受賞／作品賞、撮影賞、美術賞ノミネート／助演男優賞（主演は誰？）ノミネート．．．サム・シェパード
ゴールデン・グローブ賞 作品賞ノミネート
TRAILER

---エースでも宇宙飛行士にならず 音速の壁に挑み続けたパイロットと アメリカ初の宇宙飛行士達の それぞれの生き様---

	☆アポロで華麗なる宇宙時代を迎えたアメリカの その一歩前のマーキュリー計画での苦難と、ライト・スタッフ＝正しい資質 を問われた男達と家族の喜びと苦悩を さらりと描いた佳作。このさらりと・・がポイントです。最近の宇宙関係パニック映画は なんだか仰々しいので、受け入れられないのかも知れない。"さらり"に加えて、大学卒でないため 宇宙飛行士の候補からはずされたトップ・パイロットを主人公に据え、西部劇のヒーローのような趣を持たせたニクイ作り。好きですねぇ、この作品。

☆出演している男達が最高。主役(だと思うのだけど、アカデミー賞では助演男優賞にノミネートされた。謎）のサム・シェパード、当時も評判をよんだけど 涼やかな男っぷりのいい人で 背中で語るようなかっこよさ。そしてアメリカ初の宇宙飛行を遂げたシェパード役のスコット・グレン。細面だけど筋肉質のいい体をしており 笑いをとりながらツボはおさえるおいしい役で すごくいいです。初めて長時間の飛行 に成功したグレン役の 大好きエド・ハリス。生真面目過ぎるカリスマで 内気な妻に優しく 権力に歯をむき、危険にさらされた飛行中、外の美しさに感動し 鼻歌を歌う人間像がたまりません。デニス・クエイドは 若く明るい野心家で これはすこぶる魅力的。他の俳優達も味がある。ランス・ヘンリクセンも飛行士の一人だけど、ちょっと影薄くて 残念。まぁ、こんな素敵な男達がライバル心をむき出しにしながらも 同じものを目指す人間としての絆を深めていくのが 見応えがあっていい。あと 政府の募集担当でジェフ・ゴールドブラムが出てる。長身の彼が小柄な相棒と組んでのやりとりは まるでコントだけど、個性的な顔立ちですぐ気づいた。