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巴里のアメリカ人(1951年 MGM)

監督 : ヴィンセント・ミネリ
脚本 : アラン・ジェイ・ラーナー
製作 : アーサー・フリード
音楽 : ジョージ・ガーシュイン 音楽監督 : ジョニー・グリーン、ソウル・チャップリン
撮影 : アルフレッド・ギルクス、ジョン・アルトン

キャスト :
ジーン・ケリージェリー・マリガン
(パリ在住のアメリカ人の絵描き)
レスリー・キャロンリズ・ブヴィエール
(香水店の店員)
オスカー・レヴァントアダム・クック
(コンサート・ピアニスト)
ジョルジュ・ゲタリアンリ・バレル
(歌手)
ニナ・フォックミロ・ロバーツ
(ジェリーのパトロン)


アカデミー賞 作品賞、脚本賞、撮影賞、ミュージカル映画音楽賞、美術監督・装置賞、衣装デザイン賞受賞。監督賞ノミネート。
TRAILER


---金はないが魅力的な友人達に囲まれてパリでの生活を満喫するアメリカ人の画家が、私生活は謎に包まれたチャーミングな女性に恋をする---

☆アカデミー賞8部門受賞作。しかし私は次の年の「雨に唄えば」の方がもっと好きではあるし、内容的にもいいと思うし、この「巴里のアメリカ人」の受賞のためにさすがに二年連続では・・と「雨〜」はオスカー敬遠となったという説もある。 だが「巴里〜」も間違いなく素晴らしい作品だ。全編ガーシュインなので音楽が素晴らしいのは無論のこと、美術は特筆に値する。圧巻はラストのバレエシーン19分。これだけ見てもこの作品の素晴らしさがわかる。モノクロのデッサン画からスタート、 薔薇の赤を加え、フルカラーへ。噴水のセットでの官能的で美しい踊りからロートレックの絵の中に飛び込んでいく。ヴィンセント・ミネリの美術感覚が冴え渡り、セット・衣装・踊りの相乗効果で最高級の出来。MGMミュージカルの最高峰に位置する作品と いっていいだろう。だがそこに至るまでのボーイ・ミーツ・ガールとそれぞれに絡んだ大人の事情の物語は、残念ながらやや魅力に欠ける。人物紹介の見せ方などは工夫が凝らされててうまいのだが・・。ジーン・ケリーは、子供達に囲まれてタップを踏む「I GOT RHYTHM」が とてもチャーミングで大好きだ!レスリー・キャロンはバレエで見せる体の柔らかさと演技の初々しさが魅力。キャラ的においしいのはオスカー・レヴァント。見事なピアノ演奏とギャップの著しい(笑)おどけたキャラクターが楽しく、マニアックな笑いを誘う。



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